第一回千葉タムグランプリ

思い起こせば去年の4月にラジコンを始めてからパーキングを中心にまったり遊んできて1年と8ヶ月。そして今年の夏、千葉タムオープンに合わせて本格的に始めた1/10EPツーリングですが、無謀にも指定モーターと車両重量以外は無制限のレースに参加してきました。その名も「第一回千葉タムグランプリ」。初めて使うブラシモーターの扱いの難しさ、タイヤ選択の大切さ、バッテリーの管理方法、と沢山勉強させてもらいました。

土曜日、翌日のレースに向けて朝からタムで走りこんでセッティング出しに励みます。今思えばこのときがピークでした。1パック目。ギア比は5.5で走行したのですがとにかく立ち上がりが遅い。ブラシレスと違って全くトルクがありません。他の人と比べても明らかに遅いのですが原因すら判らない状況だったので、とりあえずギア比を5.7にして2パック目の走行。今度は加速感も申し分なくストレートも十分にスピードにノっています。やはりバッテリが原因かと思いつつも好感触だったのでセットを少し換えて、3パック目で新品タイヤ(SOREX24R）＋フォースマックスを投入。ここでこの日のベストラップ12.8秒台を出します。しかしここで安泰モードになってしまい、残り3パックをダラダラと走行、結果的にはこの段階でタイヤ・バッテリ・コミュを使い果たしてていたようです（大汗）しかも長時間の走行で腰痛に見舞われてしまい、その日の夜は色々と大変でした。。。結局これらが翌日のレースまで大きく響くことに・・・。

レース当日。朝起きると予報どおりの雨。午後からの回復に望みをかけて6時起床7時出発。途中でkioくんを拾って7時45分頃に千葉タムに到着。しかし路面は完全なウェットで店員さんと話しつつひたすら乾くのを待ちます。この時点ではまだレースが開催されるかどうか微妙でした。

8時にピットが開いたので昨日と同じ場所にピットを構えて早速準備にとりかかります。とりあえず雨でスケジュールが押し気味だったので充電はせず、ダンパーのメンテから始めました。

そうこうしてる間に路面も乾いてきて、参加者の方が少しでも早く乾くよう、マシンを走行させてくれていました。しかし無常にもまた雨が・・・。

しかしその雨も直ぐに止み、路面も順調に乾いてきて結局予定から90分ほど遅れでレースがスタートしました。

さてこの日の手持ちタイヤはSOREX24R+ミディアムの6パック目の中古とSOREX24R+ハードの新品。色々考えてあと1本だけ投入しようと思い、ここで思い切ってSOREX28R+ミディアムという組み合わせをチョイス。フリー走行で新品の24Rと28Rを一皮剥いて予選に使おうと決めました。最初は28Rが食うかどうか心配だったのですが、ウォーマー60度10分かけた28Rは意外にもよく走ります。5分走行して24Rにチェンジ。最終的にはこちらのほうが少し良い印象だったので予選１、予選２、決勝とこれを使うことにしました。しかしどうもスピードが出ないのが気になっていたのですがバッテリのせいと思い込んであまり気にしませんでした。

そして予選1回目。ルールは5分間のベストラップ形式。規定の時間内に出したベストラップで決勝の組み合わせが決まります。ところがここで大きなミスを。。。5分間の規定走行時間をフリー走行と同じ15分と勘違いしていて、それに途中で気が付いて大慌てで準備。残り2分で何とか出走してラップしたのはたったの9周。途中タイムアタックにもかかわらずkio君と競ってみたりバカをやりつつ結局15人中8位のタイム（13秒434）で終了。さらにフリー走行同様明らかに周りの人たちよりマシンスピードが遅いので、これはモーターに原因があるのかも？ということでモーターを周りの人達に見てもらったら「あららら・・・」と一様に同じ反応（汗）コミュが荒れすぎだそうで、急遽モーターをばらして掃除してみました。本当はコミュ研しなければいけないレベルだったそうですが道具も無く諦めました。他にも色々とマイナス点があったのですがこの時点ではすっかりモーターに気を取られていました。

続く予選2回目。1回目でギリギリAメインの位置にはつけているものの、皆さんタイムアップしてくるのは確実で予選1回目はあってないようなものと考えて2回目に挑みます。今度は出走2分前にはウォーマー持参でコースサイドに待機、万全の準備体制です（笑）合図と同時に出走！と思ったらバックするではありませんか（大汗）モーターのコネクタを逆につけてしまったらしく大慌てで付け替えて（もしこれがハンダ付けだったら撃沈でした・・・）お立ち台に戻りいざ・・・って今度はスイッチ入れるの忘れた！！！もう一度戻りスイッチを入れていざお立ち台でスロットルオン！パーン！！・・・って今度は高かったショッキーが爆竹のように破裂しました・・・。まぁ出走は出来たのですが1ラップ目に奇跡的に13.0秒台が出たもののその後は調子もです、結局ショッキー破裂直後のタイムが予選タイムとなりました。

ショッキーは黒い部品（3端子レギュレータ？）の中央部分に亀裂と液状の何かが出ており、ここが破裂したようでした。うぅ、勿体無い・・・。
最終的に僕は予選8位通過ということでギリギリAメインに残ることが出来たのですが、一緒に参加した同じく初レースのkio君がなんとTQを獲得しちゃいました！！これには素直にビックリ！ここ一番のタイムはやっぱり速いんですよねー。若さでしょうか（笑）素直に拍手です。パチパチパチー！・・・で、自分はというと今回も満足できるスピードが出ず・・・。やはりコミュの荒れが酷いということで応援？にかけつけてくれたKING氏に無理言ってコミュ研してもらうことにしました。

初めてのレースでAメインに入れたのは喜ばしいことなのですが、やはり思い通り走れていないストレスがずーっとあって、複雑な心境でした。コミュ研もしてもらったモーター、LRPのIB4200バッテリ、3パック目の24Rに全てをかけてAメイン決勝に挑みました。

Aメイン出走前のタイヤ。新品タイヤのラインを処理しないまま走ったので変に荒れてます。タイヤサンダーが欲しくなりました。。。。

決勝3分前にはコース脇にスタンバイして合図を待ちます。運営者の店長さんの合図とともに最下位の8番グリッドにマシンを設置し、お立ち台の右端に陣取ります。スタートシグナルが聞こえる中「あれ？3回目でスタート？4回目でスタート？あれどっち？って普通はピッ・ピッ・ピッ・ポーンだから4回目でスタートだよなぁ、、、皆どれ位でスロットル入れるんだろ？やっぱポーンと同時かな？それともポーンの音を確認してからスタートするのかな？んーどうすればいいかわからなくなってきたぞ・・・（汗）とりあえずポーンのポでスロットルを入れようかな、うん、そうしよう」とか思ってポでスロットルを入れたら一瞬僕だけ早いのがわかって、あ！フライングしちゃった！とか思ったのを最後に記憶がありません。。。で次の記憶は「1分経過、1分経過」のアナウンスで思わず「え、まだ1分！？」って声に出したのを覚えています。そこからの記憶も曖昧なのですが、緊張とグリップしないタイヤで、しかも慎重に走るあまりスロットルを握れてなくてコーナーリングのリズムがつかめず何度も自爆するうちにとうとうひっくり返ってしまい、マーシャルに助けられるまでえらく時間がかかったタイミングがありました。そこでだいぶ現実世界に戻ってきまして（笑）その時点で先頭の3台に周回遅れにされていて、2台がリタイヤ？3/4周差の位置に4位のkio君が、半周差のところにこれもお知り合いのN氏が。ここからは結構覚えていて、すぐ後ろに先頭集団が迫ってきたので道を譲ったりしつつ大きなミスもなくひたすら単独走行を続けます。そして残り2分のアナウンスのあたりでN氏に追いつけるかも！？と意識し始めました。その差3秒ぐらいでしょうか。じわりじわりと差を詰めているのがわかったのでとにかくミスをしないように気をつけながら残り1分で後ろにつきました。実はファーストラップでN氏のお尻に当てたのだけは覚えていて、とにかく同じミスは犯すまいとしばらく真後ろにつけて様子を伺います。そしてストレートの立ち上がりでインをついて何とかパス！その周回でタイムアウトとなり、人生初のレースを終えました。

1位 ... ガサンさん
2位 ... Mさん？
3位 ... Yさん
4位 ... kioくん
5位 ... SRAY
6位 ... Nさん
7位 ... Kさん
8位 ... Sさん

今回、予想以上に良い成績を収めることができましたが、それ以上に良い経験・勉強になったと思います。今振り返ってみるとまずバッテリーを2日連続で使っちゃダメ（笑）結果的にはIB4200がどれもダメでした。皆さんに聞いて回るとやはり勝負バッテリを使っているそうで、そういったものは用意すべきと反省しました。それからタイヤ。24Rを60度10分で暖めていたのですが、後半のラップに良いタイムが出ているようであたため過ぎるのも良くないようです。そして皆さんのタイムを見るとよく判るのですが、路面状況が走行毎にどんどん変わっていくのにもビックリしました。路面は生ものですね。モーターはコミュとブラシとキッチリと調整しないと雲泥の差が出るようです。この辺も経験が必要みたいです。次のステップ（？）へ進むためにはもっともっと経験して勉強しなければいけませんね！


見事3位をゲットされたY氏のマシン。


そしてレース中にもたくさんアドバイスを頂いたガサンさんのマシン。

本日一緒に走った人たちは半数以上が千葉タムでお会いしたことのある人達でした。皆さん気さくな方ばかりで、決勝レースの5分前にもかかわらず自発的にコースマーシャルをするなど、とっても楽しい雰囲気のレースでした。またサーキットでお会いする事があると思いますが、その際は何卒ご指導のほど、よろしくお願いします！！

そうそう、今回のレースは賞状も何もなかったのですが、最後に景品が出されました。

僕も何とか頂く事ができましたので大事にとっておこうと思います！